2014年12月2日

12月2日は社労士の日



『だからぁ、あんたの言い分は聞いてねーんだよ!』

と日本大学三島校舎の講演ホールに怒号がとんだ。


社労士の日記念イベントとして、静岡県社会保険労務士会の三島支部が催す、弁護士の倉重先生によるセミナー「模擬団体交渉で学ぶ!合同労組対応の法律実務」は、私にとっては非常に有意義であると同時に、「自分はこういう実務がやりたいんだ。」ということに改めて気付かされたセミナーであった。

今日122日は社会保険労務士(社労士)の日だ。先述の三島支部を含め、各支部では先月から様々なアイデアでイベントを行っている。

その反面、私の勝手な想像だが、122日が何の日かという事実は、当の社労士以外の人間はほぼ99%知らないだろう。と言うより当の社労士ですらあまり認知していないし、大体が「26日は風呂の日」の様に語呂合わせにもなっていない。

そもそも経営者や人事に携わる方以外、社会保険労務士という資格はまだまだ認知度が低い。また、字面からしても、同じコンサル系士業の「中小企業診断士」と言えば何となくイメージが沸くが「社会保険労務士」になると「社会保険 + 労務(管理)=保険に関する何か + ???」であり、正直何だか意味不明である。


なぜ社労士に?


そんな社労士であるが、公私問わずよく聞かれることの一つに
『なぜ社労士になろうと思ったの?』
という質問がある。

私自身は、最初にコンサルタント(問題解決業)を仕事にしたいという考えがあって、それを実践し生業として長く続けていくために社労士の資格を取ることに決めた。

試験自体は幸いにして1回でパスしたが、8月末の試験の直前には、禁酒禁煙ヒゲ坊主という局地戦の中、脳みそは法律で埋め尽くされ、自我は崩壊する寸前まで達していた。

社労士試験の勉強は、とにかく暗記することだ。そして、全てマークシートとは言え合格率5~10%という試験は、決して運だけで安易に乗り越えられるレベルではない。

人間の頭は、もともと知的好奇心が満たされることに対して喜びを感じるように出来ているが、ヤラサレ感がある場合、その大きさに比例してそれは喜びではなく苦痛に変わる。

そう言った意味では、試験勉強とはほぼヤラサレ感の固まりなので、尋常な感覚を持つ人間にとってみればそれは苦痛以外の何でもない上、私の場合は、先述の「保険に関する何か」つまり「社会保険 + 労務管理」のうち社会保険分野の暗記が嫌で嫌で仕方がなかったのである。

問題社員対策


晴れて開業に辿り着き、私も社労士事務所を名乗っているが、本来の基幹業務である公官庁に対する書類の作成・手続代行のサービスを差し置いてトップに掲げているものに「問題社員対策」「労使トラブルへの対応」がある。それは、もともと私自身がそうだったためか、世の中に上手く順応できない《荒くれ者》のような労働者や企業に対して、どうしても他人事に思えないところがあることに起因する。

今のところ経験も浅く、実績もほぼ皆無ではあるが、私自身一番力を入れており、かつ強みが出せるのはこの分野だと今回改めて思う。
そうして、冒頭にある「模擬団交の合同労組(ユニオン)対応」を振り返りながら、決意を新たにした社労士の日であった。



師匠も走る師走どき。今年も残り1ヶ月を切りましたが、寒さに負けずご自愛ください。

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