2016年4月12日

自分らしくあるために何よりも大切な「自分軸」


日頃から「自分らしくありたい」と思っています。

私が普段から一緒に仕事をするフリーランスの方々は、いわゆる「自己実現」の欲求が強い方が相対的に多いと感じますが、「自分らしさ」も根幹の部分では同じことです。「自己啓発が好き」と言い換えることもできるかもしれませんね。

私も一時期「自己啓発本」をたくさん読み漁った時期がありましたが、それらの本を読んでいく中で当時の私の肚に落ちた共通のテーマが「自分らしさ」でした。ただ、私も初めは「個(我)が強い」ことと「自分らしさ」を混同していましたので、今日はそのことについて書きたいと思います。


みなさんは『そもそも自分は何者なのか?』という問いかけをしたことがありますか?
私の場合は、海外でバックパッカーとして暴れまわっていた時に、それを繰り返し自分に問いかけていました。

何度も海外旅行に行かれている方はご存知かもしれませんが、海外に出始めの頃というのは、その国に降り立った瞬間から驚きの連続です。

言葉が通じなくても気軽に話しかけてくる人々
レストランでの目を疑うようなテーブルマナー
信じられないスピードでかっ飛ばすタクシーの運転手

これらの驚きが連続して起こると、「今まで私が常識だと思っていたことは一体何だったんだ?」と疑問を抱きます。

そして、そのように従来の常識や価値観がボロボロと崩れ落ちていくことが、実は「自分軸」を持つための重要なプロセスだったということに後になって気が付きました。


例えば、普段仕事やプライベートでボコボコに否定されるような経験をした時、誰しも最初は拒否反応を示しますが、重要なのはその経験を自分自身でどう活かしていくかです。
同じように海外でも、自分の常識や価値観をいとも簡単に否定された時にどんな対応をするのかという場面において、その個人の懐の深さと柔軟性が問われることになります。

・自らも真っ向から拒否反応を示し、そこで思考停止する人
・全面的に相手の意見やその国の文化を鵜呑みにして自分の価値観を捨て去る人
・まずは受け入れた後、最後まで考え続け、自分でも納得できる答えを見つけ出す人

様々な問いに対して、自分で納得できる答えを見つけ出せると、そこに自分の独自の価値観つまり「自分軸」が少しずつ形成されていきます。それらが積み重なると、その人の人生は主体的な人生になり、世の中の価値観ではなく、「自分の」人生を勝手に生きるようになっていきます。


本当に大切なものは何なのか?

ヒトは「自分軸」を形成していく過程で、物事の本質を見抜く力を養っていきます。
マスメディアの情報や大衆の意見に惑わされることなく、自分で思考し、自分で答えを出すことができるようになると、自分独自の世界観が形成され、世間の常識が常識ではなくなり、ありのままの自分をさらけ出せるようになります。

私自身も含め、老若男女を問わず、ヒトは誰しもエゴやコンプレックスを持っています。そして、ヒトには生きている以上欲求があり、それらを完全に失くすことはできませんが、ありのままの自分をさらけ出せるようになると、どんな人に対しても分け隔てなく接することができ、結果として更に広い世界を知ることができるようになります。


時々「自分らしさ」を取り違えて解釈し、頑なに自分の殻に閉じこもってしまう方を見ることもありますが、本来「自分らしさ」を持つヒトというのは、自分の中にしっかりとした「自分軸」を持ち、ヒトの意見を素直に聞き入れ、またそれを柔軟に自分の世界観に取り込んで、世界を広げていけるようなヒトなのではないでしょうか。

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