2014年11月15日

自然体


ブログを書き始めて3ヶ月以上が経ち、最近「ブログ読んでるよ。」と、クライアント先、友人知人から時々言われるようになってきた。ありがたいことだ。

それぞれのご指摘やご質問は様々だが、反応があったのは旅の話を書いてからだ。『星の王子さま』である。
その一方で、自分としてはとにかく継続することを第一としながらも、実は「このブログには旅にまつわる話は書かない。」と一部に誓いを立てていたにも関わらず、たった3ヶ月の間に早速その誓いを破っているという若干の負い目があった。

面白ければそんなのどうでもいいことじゃないかと言う考えもある。しかし、人間というのは放っておくとどうしても自分にとって一番やりやすい、昔から慣れ親しんだやり方を選択してしまう傾向にあり、それだとどうしても幅が広がっていかない。
ブログで言えば、文字数を大体決めていて書き手や文体が変わらないと、どうしても話の構成が似通ってくる。それなら私は自分が苦手とする分野にも鋭くメスを入れ、コラムだけでなくノンフィクションであればとにかく何でも挑戦してみよう。やればデキる。いや、やってやる。と開始当初は鼻息を荒くしていたのだ。

 

そうして、少し違和感を感じながらも新しい分野に取組みつつ、『毎回なんだか小難しい内容になっちゃうんだよな~』と、マイペースにブログを書き続けていたら、ある時ネタがぷつりと思いつかなくなった。

『あれれ。やっぱり自分には無理があったかなぁ』と自虐しつつ、『まあなるようにしかなんないか』と、ひと通り読み返してみると、トガっているわけじゃないけど、やはり自然体でもない。

小説なら頭で考えれば書けるのかもしれないけど、エッセイだとそうはいかない。そういう意味では、日常の何でもないことを面白く書けるのがホントのエッセイストなのかなと思う。でも私は自分が興味を持ったことしか書けない。言い換えれば、こんな私は《もの書き》で食っていける器ではない。

私の場合、コンサルタントという仕事を真面目にやりながらも、自分の根っこの部分は出来るだけ肩肘張らずにユルく立ちまわっていきたいというところがあるので、文章の中に笑いがあった方が全体として自然な読み易さが生まれ、良いリズムでまわっていく。また、性根がエンターテイナーなので、どこかしら真面目にやってる自分に対する気恥ずかしさみたいなモノもあるのかもしれない。
結局、人に読んでもらおうと気負って書くと、どうしてもレポートみたいな上から目線っぽい文体になってしまうということが、今の私にとって少し無理があるようだ。そして当然それだと自分自身がノッてこない。文章って、書いている本人が面白くないとやっぱり流れが悪いというか、途中で行き詰まるんですね。

 



話して30書いて70


私は人見知りだし口下手なので、手段としても文章が一番伝えやすいと言うのがある。話して30%しか伝わらないものが、書くと70%くらい伝わるというか。
だから書くのだ。そして、くどいようだが少しくらい滞ってしまっても、とにかく書き続けるのが第一。

もともと私の小難しい話なんか誰も期待してないし
そもそも私の小難しい話なんか誰も読んでないし

それでも、私は今後もこのブログには基本的に旅の話は書かない。
その代わりに「地球の面白いあそび方」という新たなカテゴリーで、国内外の様々な場所で私が見聞きしてきたことを書き、それをこれからのライフワークとしたい。それって旅の話なんじゃないのという意見もあるが、そのあたりのことは今後検証していきたいと思う。

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