2014年10月1日

小さく生んで大きく育てる



私は、起業するにあたりホームページを開設した。


前回、私がIT音痴であることは暴露してしまったが、そんな私でも、今どき個人事業を始めるならば、何はなくともホームページがないというのは考えられなかった。

そうなると、地域に根差したビジネスなので、マスに対して投げかけるのではなく、まずは事業同様に「こじんまり」と、ランニングコストを第一としつつ、見栄えは良くなくとも「顔が見える」レイアウトを頭に描き始める。

また、コンサルタント業のホームページにおいては、サービス内容(コンテンツ)を考えることが「商品を作る」のと同じことだ。モノを売る訳ではないので、小難しい単語を並べ、図形や画像を駆使してサービス内容をできるだけ解かり易く紹介し、それが商品になっていく。

しかしながら、いざ下書きを始めてみると、自分で書いたサービス内容は100%満足のいく仕上がりになることがなかった。
更に、当初は【ワードプレス】で作り始めたが、あまりにも自分の知識が広範囲に足りてなく、レイアウトを組むだけでも人に見せられる所まで到達するのに時間がかかり過ぎると判断、予定変更し、「とりあえず」の第一弾として今のシステムでスタートすることになる。

そうしてスタートを切りながらも、依然として誤字脱字や読み易さは目に付き、読む度に内容を訂正したくなるのは止まらなかった。何度も書き直し、最初の原稿がどんな内容だったのか思い出せなくなった頃、半ば自分でも呆れながら、ふとそれを人に漏らすと、

『整形手術してるヒトと同じこと言ってる~。』

と笑われ、我に返った私であった。

創造し作り出す


ホームページに関しては、これからも更新とリニューアルを繰り返していくつもりだが、サービス内容を書きながら、私が頭の中で思い描いていたのは今後への拡張性だ。
市場を意識し、常に新しいサービスを立案して古くなったサービスを廃止する。言い換えれば、ある分野では不変のテーマを残しつつ、一部の分野は深く掘り興していけるのが理想だ。

また、《整形手術》の例を教訓として、私における限りは、個人事業におけるサービス内容やある種の解決策を「作り出す」ことが、底が深く、放っておくと際限がないことがわかったので、アイデアが浮かんだ時は、短時間で、一気に、最後まで仕上げる。すると、書いている間はどこか憑りつかれたようになり、仕上がってから『へ~自分はこんなこと考えているんだ』とびっくりすることがある。

その一方で、組織に属していたころは、あくまでもそう言った解決策を「作り出す」範囲が限られていたため、どこかゲーム感覚なところがあり、例えばそれが営業職の場合、成果として数字に表れると、何となく「もやもや」していたものが「スカッと」すると言ったような気持ち良さだったと思う。

キャリアの行く先


私は、仕事上のキャリアとしては大雑把に括るとずっと営業畑を歩んできた。
営業職と言うのは、どんな分野にせよ、ある意味での「問題解決業」と言えるが、その中でも前職の時から「問題解決色」がより濃くなり、現在の様なコンサル業の基盤を築くことになる。

そう言った意味では、これまでのキャリアは連綿と繋がっていたとも言える。私の性格上、同一業界内での転職をしたことはないが、新卒で入り、訳も解らず勢いだけで日々を乗り切っていた商社も、個人商店として、自分で一から作り出した今の商売も、全てのキャリアが相互にリンクしていることを、今は強く感じる。

そしてこれからも、人脈を広げ、柔軟に学び、身の丈サイズは常に頭に置きつつ、事業規模を拡大していくというよりも、深く大きく育てていきたいなと思う。

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